意識を変えて願いを叶える 実践方法 2
【感覚の変容のワーク】
自己実現にとって最重要な第一歩になる「感覚の変容」について説明します。
大きく分けて、感覚の変容のワークには、2つの方法があります。
ひとつは、何か願望が実現した時の状態を想定して、その時に感じる感覚を先取りして、その感覚を深く感じてみる、という方法です。
もうひとつは、自分の陥りがちな否定的なパターンにフォーカスして、その際に繰り返している否定的な感覚を探り出し、それを肯定的な感覚に置き換える、という方法です。
一般的には、おそらく前者の方法から実践し始めることで、自分自身が陥っている否定的なパターンに関連する感覚の癖に気づきやすくなり、そんなマインドの癖に気づいたら、後者のワークにも積極的に取り組むようにする、というアプローチが、より効果的ではないかと思います。
今回は前者の説明は脇に置いて、後者の説明を中心に意識のワークの進め方について解説していきます。
そこからは、次の重要なステップとなる、光のイメージの説明へと自然に繋がる流れになります。
これから説明することは、今まで誰かが本などで具体的に解説してるのを読んだことがないので、もしかしたら大きな盲点になっているテーマなのかもしれません。
僕が知る限りでは、プロセスワークという心理療法の世界で、アーノルド・ミンデルの著書に、少し類似した説明があります。
ただ、ミンデルのアプローチはとても革命的なのですが、自分で実践するのは、かなり難しいという印象がありました。
これから説明する方法も、必ずしも簡単ではないのですが、でも誰にも頼らずに自分一人でも実践しやすい方法としてデザインされています。
簡単に一言で言えば、自分が日常の中で半ば無意識に繰り返し感じている感覚の癖にフォーカスして、その感覚に意識的に働き掛ける、という方法なのですが、なるべく分かりやすい具体例を挙げて説明していきます。
例えば、慢性的に体調不良に悩まされている人のケースを考えてみます。
大多数の人は、体調不良の原因は純粋に肉体的な問題だと考えがちです。
もちろん、何らかの慢性的な身体的疾患が、特にメンタルな問題と全く無関係に起こるケースもあると思います。
でも、かなり多くのケースでは、身体的疾患の背後に、何らかのメンタルな問題が隠れているのが普通です。
そして、仮にメンタルな要素が全く無関係だとしても、体調不良に働き掛けるのに、メンタル面からのアプローチも有効なのは確かです。
ここで説明していく感覚のワークは、まさにそんなアプローチの基礎になります。
この問題をエネルギー医学的な観点から、より詳しく解説することもできますが、ここでは実践的な話題を中心に話を進めていきます。
具体例として、例えば慢性的に胃腸が弱いという人がいたとします。
実は、僕自身が学生の頃には、慢性胃炎や胃アトニーなどで、まさに日常的に悩まされていました。
そんな状態に陥ると、慢性的に日々のイメージ世界がどこか暗くなります。
日常的に胃腸に感じる違和感だけではなく、自分が日々感じる微妙な感覚世界、イメージ世界全体が、何か否定的な感じになるのです。
実際に、僕自身などは日常的に気分がスッキリしなくて、何かしらイメージや感覚が、暗い影に覆われな感じになっていました。
そんな時に、そんな自らのマイナスのイメージや感覚により敏感に気を留めて、それに関連する他の様々なイメージや感覚にも働き掛ける方法が、ここで説明するアプローチの基本になります。
例えば、そんな状態に陥っている人が、もし胃腸が健康であれば、自分は遥かに元気で活発に積極的に多くの人と会話ができるのに、でも慢性的に調子が悪いから人間関係も上手くいかない、と思っているとします。
そんなケースでは、人間関係が思い通りに上手く行っている状態を想定して、その時のイメージ世界や感覚世界を深く感じてみる、という方法でも、不調の改善に向けたアプローチとして十分かもしれません。
でも、大多数の慢性疾患のケースでは、その身体的疾患の背後に、何らかの日常的な感覚の「歪み」が潜んでるのが普通です。
そして、その感覚の歪みとは、とても微妙な無視しがちな感覚だったりします。
その微妙な感覚の背後には、さらに深いレベルで、何かしらの感情的なトラウマなど、過去の出来事に由来する微妙な何かが関係している事が多いものです。
そして感情的な歪みは、概して思考パターンの歪みにまで発展します。
そんな感じで、感覚、感情、思考パターンの歪みが、マインドの歪みの全体を形成している、という理解が可能なのですが、そこに働き掛けるのに、まず感覚の変容から始めるのが、一つのとても効果的なアプローチとして可能です。
胃腸の状態が悪いケースに話を戻すと、先ほど説明したように、もし、そんな問題がなくて健康体だったら、という想定で、何か自分が実現したいことが、既に実現している状態を、五感をフルに活用して感じてみるのは、どちらにしても、ひとつの有効なアプローチになります。
でも多くのケースでは、それだけでは問題が改善しないと思います。
そこで次のステップ都市で必要なのは、胃腸が悪いことに関連して、どんな否定的なイメージが湧いてくるか、また明確なイメージは伴わなくても、どんな感覚が何かの際に湧いてくるか、そこに注目することです。
これは何かの際に、ふと気付くことが多いので、そのふとした気づきが、そこでは概して大切になります。
でも、たぶん多くの人の場合では、このあと説明する光のイメージが、そんな気づきに至るまでの前段階として重要になります。
身体的疾患に関連した、そんな気づきの具体例としては、例えば職場で上司から何か否定的な言葉を投げかけられて、その時に何を感じるのかとか、内心ではやりたくない仕事を回されて、それで何を感じるのかとか、その手のごく日常的な場面での微妙な感覚に重要なヒントがあったりします。
また、こんな感覚を抱いてはいけない、と思って日常的に無視している感覚などが、大切なヒントになることも多いと思います。
特に肉体的な疾患など無くても、ここで説明するテクニックは、様々な場面で感じる否定的な感覚や嫌な感覚に向けて、積極的な感覚変容のワークとして活用することが可能です。
このあと光のイメージの積極的な活用について説明しますが、感覚変容のワークにとって重要なテクニックの基礎になるのが、まさに光のイメージです。
【物事が上手くいかなくでイライラするケース】
わりと多くの人に当てはまると思えるケースを、参考までに幾つか取り上げておきます。
まず、「物事が上手くいかなくでイライラするケース」です。
この後も、しばらくは何か思いついた時に、こうした具体例を挙げるようにします。
こうした、イライラする時には、まさに感覚変容のワークが効果を発揮します。
本格的な深い変容を可能にするには、このあと説明していく、光のイメージから始まる瞑想とセルフヒーリングの組み合わせが、劇的な効果を発揮するのですが、その説明の前段階として、様々な具体的を取り上げることが、まずは重要だと感じています。
身体的な疾患の場合には、何か感情を抑圧している結果として、解消されてない否定的な感情が感覚レベルの異常に繋がり、また身体的な疾患になるケースが多いと考えられています。
それは精神分析などの知見によって明らかにされた心理学的な事実なのですが、それが当てはまるケースの場合には、無意識に身体的な疾患を繰り返してしまうのです。
それに対して、物事が上手くいかなくてイライラする、などのケースでは、まだイライラという感情が表面化しているので、それに効果的に対処するのは、まだそこまで難しくありません。
とは言っても、イライラする場面を頻繁に繰り返すパターンなど、かなり根深いケースもあります。
どちらにしても、まずはイライラする時の感覚にフォーカスすること、その感覚を上手く行っている場合に置き換えて、心地よい達成感の感覚を心に呼び覚ますことができたら、それが人生に大きな変化をもたらすキッカケにもなり得ます。
もちろん、イライラする感情の背景に、何か根深い問題があるケースは多いので、その背景を掘り下げるアプローチが必要になるのが普通です。
でも、まずは感覚レベルにフォーカスして、まさにイライラしている時に、そんな自分を振り返って、そのイライラという感覚の変容を意識する、という第一歩が大切になります。
相手や状況はキッカケに過ぎず、自分にも何かしら問題があると思える場合には尚更です。
とりあえず説明としては簡単なのですが、参考までに感覚変容のワークの一例として、ふと何となく思いついたので、このケースを取り上げました。
重要な説明を追加しておきます。
成功哲学と瞑想とヒーリングを組み合わせた意識のワークを実践していくと、こうしたイライラの根深い原因への洞察なとが、徐々に深まっていきます。
そして、そうした気づき伴って深い癒しが可能になり、徐々に人生自体の深い変容が可能になっていきます。
人生の深い変容をハッキリと実感するようになる頃には、おそらく次々に自分自身の弱点などに気づくようになります。
そして、それは単なる一般的な意味での弱点なのではなく、その奥にあるのは、心の深い傷でありマインド自体の歪みなのです。
そこから解放されるほど、それまで潜んでいた潜在的な可能性が開花するようになります。
成功哲学は、どちらかといえばトータルな自己実現の入口です。
でも、瞑想とヒーリングとの組み合わせによって、深いマインドの変容が進むほど、成功哲学は間違いなく最大限の効果を発揮できるようになると思い